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森鷗外「舞姫」の全貌
言語学的研究に基づく考察

杉本完治 著

 

近代日本文学の嚆矢ともいえる「舞姫」の全貌に迫る書! 作品における使用漢字の読み、文体、レトリックなどの諸問題を言語学的観点から深く掘り下げている。
四六判並製本カバー・604ページ

ISBN978-4-8421-0811-7 C3091
定価:5,280円(10%税込)

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<目 次>

第1章 『舞姫』の漢字の訓み方
  1 はじめに
  2 凡例
  3 本編

第2章 『舞姫』における用語
  1 『舞姫』における用語の出所
  2 『舞姫』本文中に使用されている熟語の他著作における用例一覧
  3 本編

第3章 『舞姫』の文章構造の特徴 
  1 明治期における〈文法〉〈語〉〈部〉〈文〉〈文章〉の概念
  2 明治期の文学作品冒頭の文字数
  3 『舞姫』の冒頭文および作品を貫く文体の特徴
  4 『舞姫』後の主要作品冒頭
  5 鷗外の代表作品における冒頭文の文字数
  6 鷗外の評論・随筆にみる文の長さ
  7 『舞姫』本文における一文字字数の算出基準
  8 〈独逸三部作〉「当世書生気質」「浮雲」本文における(一文文字数10文字以内の文構造)
  9 〈独逸三部作〉「当世書生気質」「浮雲」本文における(一文文字数11文字~20文字以内の文構造)
 10 〈独逸三部作〉「当世書生気質」「浮雲」本文における(一文文字数21文字~30文字以内の文構造)
 11 〈独逸三部作〉「当世書生気質」「浮雲」本文における(一文文字数31文字~40文字以内の文構造)
 12 〈独逸三部作〉「当世書生気質」「浮雲」本文における(一文文字数41文字~50文字以内の文構造)
 13 まとめ

第4章 『舞姫』における修辞等
  1 『舞姫』における譬喩表現・故事成語・ことわざ・類似表現語等
  2 『舞姫』における係り結び等
  3 『舞姫』における対句
   ⑴『舞姫』における対句の用例
   ⑵『舞姫』における対句の系譜
  4 『舞姫』における倒置法

付録
〔1〕『舞姫』の太田豊太郎の動静に関する〈年表〉
  1 主人公の履歴の見解に異論の生ずる理由
  2 主人公の動静に関する〈年表〉の根拠 その一
  3 主人公の動静に関する〈年表〉の根拠 その二
  4 年表
〔2〕「か程に多き路用」の時価換算